回答者の内訳
【年 代】
・29歳以下 99人(33.4%)
・30歳代 73人(24.7%)
・40歳代 58人(19.6%)
・50歳代 48人(16.2%)
・60歳以上 18人 (6.1%)
【雇用形態】
・常勤職員 261人(86.1%)
・非常勤職員 35人(11.6%)
・再雇用職員 7人(2.3%)
もう我慢の限界だ! 4人に1人が転退職を検討
アンケート結果では、4人に1人が転職や退職を具体的に検討していることがわかりました。「いつも転職を考えている」と答えた人は21.7%、「具体的に検討中」は25.2%にのぼります。「このままでは体も心ももたない」「人が足りなさすぎて患者さんに申し訳ない」と、日々の過酷な勤務に疲弊している声が多く寄せられました。
【給料・業務量に対する不満も続出】こんな給料では働き続けられない!
給料に満足している人はわずか11.8%で、35.3%がやや不満、23.5%が大いに不満。現場からは「毎日残業しても生活がギリギリ」「他の病院に比べて低すぎる」といった声が上がっています。さらに、半数近くが「あと毎月5万円は必要」と答え、10万円必要という人も21.7%にのぼります。業務量に見合った給料ではなく、生活や家庭を守ることも難しい現状がここにあります。
【スタッフ不足も深刻】どうやって命を守れというのか!
十分な医療・看護・技術を提供するためにあと何人必要かと尋ねたところ、8割以上が「あと1人以上必要」と回答。「5人以上必要」と答えた人は25.6%、「10人必要」と答えた人も8.2%です。「忙しすぎて休憩もまともに取れない」「患者さんに十分なケアを提供できない」と、現場から切実な声が寄せられました。
【休暇・指定休の取得状況】休む権利すら奪うのは法律違反
休暇についても改善が求められます。「ほぼ希望どおり取れている」と答えた人は52%にとどまり、「あまり取れていない」「ほとんど取れていない」と答えた人は合わせて21.9%にのぼります。さらに、「月〇回以内」のような一方的な制限がある職場もあり、指定休が正しく付与されていない職場も8.8%存在します。「家族との時間が取れない」「体を休めることもできずに倒れそう」と、仲間の疲弊を裏付ける声が届いています。
現場の実態:●祝日が指定休に含まれていないことがある。●「患者が少ないときに休んでいいよ」と言われ、置いていた指定休を使用されている。●指定休を翌月に回されることがある。●年休の希望を制限されている。●年休を取ると指定休を減らされることがある。●希望どおりに年休が取れるのは5日間だけで「勤務が組めない」という理由で希望すらできない雰囲気がある。●年休を希望したら「自分だけ休めればいいのね。患者がどうなってもいいのね」と師長に言われた。
【時間外勤務手当の申請】「ただ働き」の容認は許せない!
時間外勤務手当も十分に保障されていません。「常に申請できる」と答えた人は44.4%、「だいたいできる」が43.5%でしたが、「一部しかできない」9.5%、「ほとんどできない」2.6%という声もありました。「残業代を申請したら嫌な顔をされた」「上司に言えず泣く泣く諦めている」と、実際の現場では不公平な扱いがまかり通っています。さらに、休憩が取れなかったときの手当支給については32.3%が支給されている一方、26.1%は支給されず、41.6%は「わからない」と答えています。
現場の実態:●勤務前の情報収集の時間が10分と決まっているが10分では無理なので「前残業」をせざるを得ない。●新規採用後10か月間は、時間外勤務申請のことを知らせてもらえず、できなかった。●「勤務時間内に仕事を終わらせられないのが問題」と言われるので「自己研鑽」扱いにしている時間がある。●時間外勤務を入力しても、上司に書き換えられることもある。●翌日には残業申請ができなくなっている。●実際に残業したとおり正しく申請すると指摘を受けるため自ら減らして申請している。
【約4割がハラスメント被害に】心を削られる職場はもう終わりにしよう!
人間関係に満足している人は54%ですが、あまり満足していない、不満と答えた人は15%。上司からハラスメントを受けた経験がある人は38.2%に達します。「叱責が日常化している」「理不尽な要求に耐えなければならない」と、安心して働ける職場とは程遠い状況です。
現場の実態:●上司の気分によって丸一日無視されることがある。シフトをあちこち飛ばされる。●育休の取得を希望すると「他の人に負担がかかる。もっと考えてほしい」と言われた。●産後休暇後に職場復帰するときに「子どもに病気させないように」「子どもが病気したときにみてくれる人がいないなら病院を変わったら」と言われた。●身に覚えのないことで叱責され、それに対し意見を言うと「あなたの意見は関係ない」と一方的に責められる。●大きな声で怒られる。上司の夜勤中に看護研究のために呼び出される。深夜1時までかかったこともある。●上司に「おまえ」と呼ばれる。
【医療・看護の提供と現場の実感】
「やりがい搾取」ではなく、仕事に見合った労働条件を

自分の職場で十分な医療・看護・技術を提供できていると感じる人は58.9%にとどまり、残りの約4割は十分に提供できていないと答えました。「患者さんの顔を見るたびに申し訳ない気持ちになる」「十分なケアができないことがストレスの原因になっている」と、多くの現場で葛藤が続いています。
3年間で120万円も損!
この間、病院機構は「経営」を理由に給料やボーナスの引上げを見送っています。大阪府の職員や民間企業では給料が上がっているのに、病院だけが給料が上がらないのはおかしいと思いませんか?違法な働き方が放置されたり、ハラスメントも後を絶ちません。

その問題、労働組合で解決しませんか?
府職労・病院労組は組合員からの相談に応じています。いつでもご相談ください。
















