「防災の日」直前の8月31日(日)、大阪府の防災の仕事を知り、学ぼうと「見て、知って『水』の防災を考えよう 府民・職員ミーティング」を開催しました。
津波・高潮ステーションで「見て」学ぶ
第一部は、大阪府の「津波・高潮ステーション」を見学し、職員のわかりやすい説明を聞きながら、かつて大阪を襲った高潮や、近い将来必ず大阪を襲うと言われている南海トラフ巨大地震とともに、地震・津波発生時の対応、大阪府の防災事業などについて学びました。施設内に設置されたダイナキューブ(津波災害体感シアター)では、映像・音・振動で津波災害を体験し、地震発生時にどのように行動すべきかを学ぶこともできました。
大阪府の防災を「聞いて」「話して」学ぶ
第二部は、大阪科学技術館の会議室で、府民・職員ミーティングを開催。都市整備部の職員3人(茨木土木事務所/中森さん、西大阪治水事務所/不死原さん、道路室/西栫さん)から「水防業務とは?」「水害から府民を守る取り組み」「大阪府の維持・管理予算について」をテーマに解説がありました。大阪府が過去の高潮などの水災の経験・教訓をいかし、どのような事業を行っているのか、今後の課題は何か、水防をはじめ職員がどのような対応を行っているかなどの説明がありました。
説明を聞いたあとは、府民・職員が小グループで話し合い、それぞれの意見や感想を共有しました。各グループからは「維持・管理にもっと予算を使うべき」「技術職員の高齢化も深刻。技術の継承も課題」「働き方を改善し『やりがい搾取』をなくし、人材確保につなげることが大事」「知らないこといっぱい、こういう機会をたくさん作ることが大事」「もっと実態を知らせ、必要な手当も、十分な人も予算もつけるべき」などの意見が寄せられました。
府職労では、今後も自分たちの仕事(自治体の仕事)を伝え、府民と一緒に考える取り組みを進めていきます。
公務の仕事を知り、伝える大切な取り組み~参加者の感想~
- これまで災害を経験し、防潮堤や水門が作られていることを初めて知りました。府民の安全のために日夜働いている人がいるからこそ守られているんだと知りました。
- 非常に勉強になりましたし、災害時だけでなく日頃から職員のみなさんがどれだけ府民のために頑張ってるのかがよく分かりました。ガイドの方のお話が分かりやすく具体的でイメージもできて良かったです。
- 普段は知る機会のない水防の仕事や土木費の中の維持管理の割合などを直接聞くことができてよかったです。新しい発見があって楽しかったです。
- 防災のため日々奮闘されている職員の皆様への感謝とともに、もっとこの業務を知らせていかなければと思いました。
- 大変勉強になりました。大阪の安全が府や自治体の努力で支えられていることがあまり知られていない。もっともっと実態を知ってもらう必要があると思いました。こういう機会は本当に大切だと思います。人の確保や人材育成もあわせて取り組まないと机上の空論になってしまうのではと危機感を持ちました。
- 府にこのような施設があったことを初めて知りました。直接現場で働いている職員の方の話を聞けて、大変勉強になりました。また企画してほしい。