パンチ島田のさすらい放湯記

一の俣温泉 藤乃湯

最盛期には何軒もあった宿が今では二軒となり、「関門の奥座敷」は風前の灯火であるが、廃業後長く放置されていた「湯の華荘」が二年前に週末限定営業の日帰り温泉として再生された。それほど大きくない内湯だけだが、無色透明で滑りが強く明確な硫化水素臭がある泉質が抜群で、現在の経営者もこの湯惜しさに復活に漕ぎ着けたとの由。源泉そのままを水風呂にして、浴槽は加温してかけ流し。カランやシャワーにも使う。旅館として賑った頃は北九州まで送迎バスを出して相当儲かっていたみたい、と受付の女性が愛想良く笑った。

※温泉情報

①入浴施設・〇九〇(三八七三)二五二九

②山口県下関市豊田町大字一ノ俣一七一八―六(JR山陰本線滝部駅からブルーライン交通バスで「一の俣温泉」下車徒歩二分)

③六百円

④低張性―アルカリ性―低温泉・アルカリ性単純硫黄泉、神経痛・筋肉痛など

公式サイト https://fujinoyu.y-b-s.com/

(島田祐輔)

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