令和2年度
人事評価結果を公表

2割を超える職員が
下位評価に

6月30日、府当局は「令和2年度人事評価結果」を公表しました。相対評価結果については、職員基本条例で定める「分布割合」に応じた分布となっているため、今年も1709人もの職員が下位評価へと落とされています(下表)。

府職労は、相対評価が「意欲の向上」につながらず、職員のやる気を低下させていることを一貫して指摘し、直ちに中止するとともに、昇給や一時金(ボーナス)への反映の中止を強く求めています。

根本的な矛盾は
解消されない

昨年と同様に相対評価では、二次(絶対)評価でAの職員2373人のうち548人が「第三区分」へと落とされ、絶対評価Bの職員5903人のうち821人が「第四区分」へ、294人が「第五区分」へと落とされています。

その結果、同じB評価であっても、一時金(勤勉手当)と昇給に差がつけられ、生涯賃金にも影響するという深刻な事態が続いています。府職労の追及もあって、前年度からは昇給への反映を単年度限りに限定するとの改善はされましたが、一方で一時金の格差を拡大するという改悪も行われています。

いずれにしても、これらの問題は、分布割合を決めた相対評価を続ける限り、絶対に解消されない制度上の矛盾です。

コロナ禍での相対評価
に矛盾が噴出

これまでも府職労は、機会あるたびに「相対評価は中止すべき」と意見を述べていますが、とりわけ昨年度は、コロナ禍の中で、年度途中の異動や応援、通常業務とは別のコロナ対策など、想定とは大きく違う対応をしなければならない状況のもと、評価を行うことによって職場に混乱をもたらし、職員のモチベーションにも大きく低下させる結果につながるので中止するよう求めてきました。

しかし、府当局は「地方公務員法」や「職員基本条例」を理由に強行しました。その結果、職場からは「コロナ業務などに携わり、必死で取り組んできたが、低い評価を受けた。完全にやる気を失ってしまった」「もう何も感じなくなるくらいショックを受けた」などの声が多数寄せられています。

コロナ禍という緊急事態の中、必死の思いで働いている職員のモチベーションを低下させるだけの相対評価制度は「百害あって一利なし」です。

府職労は引き続き、相対評価の中止を求めて取り組みをすすめます。

職員の声(アンケートより抜粋)

相対評価だから
ごめん

評価者も被評価者も不幸な制度。早く廃止すべき。

担当分担のない業務を押し付けながら、年齢が高いため何も評価されないことになっている。

常に評価されてると思うと日々がストレス。人間が評価するので主観がどうしても反映されてしまうと思うので納得いかない。

大変な思いをしてるのに日頃の業務についてはあまり触れられなかったので、目に見える分かりやすい成果を出すしかないのかなと思います。

「数字以上に頑張っているが相対評価だからごめん」と言われたときは、何とも言えない気持ちになりました。コロナ禍の中、みんなそれぞれが精いっぱいできることをやってきたと思います。周りと比較して順位をつけるほうがおかしい。私の中にある使命感や公務員としての志が削がれた感覚です。評価してもらわなくても自ら頑張りますが、個人を傷つける評価はむしろ有害です。即刻廃止してほしいです。

良い評価でも
意欲は湧かない

「よく頑張ってもらった。大きな役割を果たしてもらった」と言ってもらったが「相対評価なのでごめんなさい」とのこと。今年は誰もができる限り頑張ったので、みんな一律でいいのでは?と思った。相対評価廃止を求めます。

評価する人も大変です。もう評価制度はやめたらと思います。チームで、グループで府民のために業務を遂行してる職員に失礼です。

評価制度を導入することにより、チームワークが悪くなっていると感じます。何をもってその評価がつけられているかも分かりません。気持ちのよいものではありません。この制度を廃止してほしいです。

自分で思うより良い評価でした。だからといって意欲は湧きません。頑張っている者ばかりなのに、無理矢理順位をつける制度で意欲があがるわけがありません。

今年も「職員アンケート」が実施されます

評価制度に対する声を反映させましょう

対象者 令和2年度実施の人事評価の対象となった職員

(評価者、被評価者それぞれ)

実施期間7月15日(木)~8月11日(水)

実施方法庁内WEBのアンケート機能を活用

(回答者個人は特定されません)

職員の意見、声を伝える貴重な機会ですので
みなさん回答しましょう

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