My Story ~私と労働組合⑦~ 「仕方ない」で片づけるのではなく、気軽に相談でき、声をあげられる職場をつくりたい

ほんのささいなきっかけで組合加入

私が府庁に就職したのは19歳のときでした。平成27年採用なので今年8年目となります。最初に配属されたのは財産活用課で、ここでは府有財産の管理や売払いを5年間担当しました。3年前に消防学校へ異動となり、現在は総務課で庶務や施設管理を担当しています。

組合に加入したのは、ほんのささいなきっかけです。コロナ前は入庁後、約2週間の集合研修がありましたので、その初日の夕方、いろんな説明に紛れて労働組合の話を聞く機会がありました。正直、労働組合のことは公民で習った程度のことしか知らなかったですし、となりに座っていた同期と一緒に周りの様子を探りあっていたことを覚えています。

初日の予定が全部終わった後、近くで労働組合が歓迎会をしているというのを聞いて、同期の交流ができるかもしれないと思って参加しました。同期の交流はもちろんですが、そのときに興味のあった府税職場の先輩から労働組合の話を聞くことができたことが印象に残っています。父からも「労働組合には入っておいた方がいい」と言われていたので、どちらかに加入しようと思っていましたが、どこか縁を感じた府職労に加入しました。

他人事にせず、一緒に解決できる労働組合

府職労に加入していて感じるのは、どんなときでも「現場目線」ということです。職場の小さな問題でも他人事にせず、自分事と捉えて、一緒になって解決方法を考えたり、ときには交渉したりすることができる、実はこれってとてもすごいことなんだと思います。

「サイレント・マジョリティー」という言葉がありますが、どこかでおかしいと思っていることでも、それを声に出して伝えることができなければ、誰にも理解されません。でも、自分ひとりがその声を出すのはとても勇気がいることですし、踏み出す前に「仕方ない」と片付けてしまう方が簡単でしょう。こんなとき誰に相談したらいいのか、相談できず一人で悩んで、残念ながら府庁を去っていく人をたくさん見てきました。

私は誰かの役に立つ仕事、せっかくなら生まれ育った大阪を良くするために働きたいと思って入庁しました。理由は人それぞれ違うと思いますが、みなさんにも志した理由があるはずです。

違和感を声に出すことで状況は変えられる

コロナ禍で保健所をはじめとする職場で長時間勤務が常態化していますが、これを「仕方ない」と片付けるのは、私はやっぱりおかしいと思います。職場の何気ない違和感だったものも、その状態が長く続けば続くほど、人が入れ替わっても、職場の当たり前となってしまえば、それを変えることは容易ではありません。けれど、その違和感を声に出せたら、相談できる仲間がいれば、状況はきっと変わるはずです。

私も新採の頃、慣れない仕事で相談もなかなかできずにしんどかったとき、先輩や同期に話を聞いてもらって、心がすーっと軽くなることを感じたことがあります。私はまだまだ至らないところばかりですが、いつか新採の頃の自分がしてもらったように、心のモヤモヤを気軽に相談できる職場環境をつくり、相談されるような人になりたいと思います。

組合加入はこちらから▼

https://www.fusyokuro.gr.jp/participation

ページトップへ