「残業規制除外要請」は直ちに撤回してください

大阪・関西万博にかかわる労働者の命と健康を守ってください

府職労が大阪府に申入れ

2025年大阪・関西万博の建設工事について、海外パビリオンの建設準備等が遅れていることなどを理由に、日本国際博覧会協会(万博協会)が工事に従事する労働者に時間外労働の上限規制を適用しないよう政府に要請した(協議している)との報道があったことを踏まえ、7月31日、府職労は大阪府に対し、申し入れを行いました。


長時間過重労働は命にかかわる問題

「万博開催のため」という理由があったとしても、残業規制を除外することは労働基準法に反する行為です。残業規制が除外されれば、労働者は青天井で働かされることになり、安全や健康、生活に大きな影響を与えるだけでなく、過労死や過労自死を引き起こすことにもなります。

実際に、東京オリンピックのために、新国立競技場建設の地盤改良工事で施工管理をしていた23歳の新入社員が月200時間を超える時間外勤務を強いられ、過労自死するという痛ましい事件も起きました。残業の規制は労働者の命にかかわる問題です。

府職労は、大阪府に対し「残業規制除外要請」を撤回するよう万博協会に働きかけるよう求めました。そして、万博建設工事関連で働く建設・運輸等の労働者の安全と健康のため、大阪労働局などの関係機関と連携し、労働基準法をはじめ関係法令が遵守されるよう管理監督を徹底することを求めました。


万博関連業務で働く職員の過重労働防止を

また、府職労は、万博関連業務に従事する府職員については、業務量に見合った職員を配置し、時間外勤務の管理を徹底、不払い・サービス残業や長時間過重労働の防止に努めるよう求めました。


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