パンチ島田のさすらい放湯記

やひこ桜井郷温泉 さくらの湯

「三彦山」の一つ、弥彦山の東麓の田園風景に、数棟の黒い平屋が異彩を放つ。少し北にある弥彦温泉とは異なる泉源で、黄色がかった透明の湯には明らかな硫化水素臭があるが、中越沖地震と東日本大震災の二度、少し泉質が変化して現在に至るという。源泉かけ流しを謳うが、露天風呂のうち庇の下にある浴槽の湯の鮮度が良く、気泡が付き黒い湯の花も見られる。周囲に遮るものがなく開放感が抜群で、施設は小振りながらも全般的に充実。入館時には強気に思えた価格は、退館時には寧ろ安いと感じるに至り、開館前の行列に納得した。

※温泉情報

①入浴施設・〇二五六(九四)一一二六

②新潟県西蒲原郡弥彦村大字麓一九七〇(JR弥彦線弥彦駅から弥彦・燕広域循環バスで「さくらの湯」下車すぐ)

③千百五十円

④低張性―アルカリ性―高温泉・ナトリウム・カルシウム―塩化物泉、切り傷・火傷など

公式サイト http://www.hotel-juraku.co.jp/sakura/

(島田祐輔)

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