おいたま温泉 賜の湯
米沢盆地の田園地帯にポツンと建つ日帰り温泉は早朝五時半から閉店の二二時まで大賑い。やや温めの上新田一号と熱めの上新田二号の二本の源泉は何れも無色透明。玄関の「薬師の泉」で飲む二号源泉は薄い塩味。加温加水せず二本の源泉を上手く用いて調節し、気泡に茶色の湯の花が交じる湯を、内湯は熱め、露天風呂は一つが温めで寝湯は熱めと、かけ流しで様々な温度に設定しているのが心憎い。寝湯は、寝そべる姿勢が安定するよう尻を置くために底部に設置した一本の横棒が秀逸。副業とは言え民営とは思えぬ破格の料金は、石鹸とシャンプー備付としては日本一安いかも。
※温泉情報
①入浴施設・〇二三八(三七)四一二六
②山形県米沢市上新田二三〇〇―一(JR奥羽本線置賜駅から徒歩十四分)
③三百三十円
④低張性―アルカリ性―高温泉・ナトリウム―塩化物泉ほか、神経痛・筋肉痛など
公式サイト https://tamanoyu.club/
(島田祐輔)