水防は、洪水、内水、津波、高潮による水災を警戒・防御し、被害の軽減と公共の安全を保持する大切な仕事です。しかし、水防業務に従事する職員に対する労働条件はそれにふさわしい状況になっていません。
勤務時間外であっても「常に気象変化に注意し、水防発令が予想されるときは、速やかに出動できるよう準備」しなければならず、夜間・休日であってもプライベートな時間や自由が大きく制限され、いわゆる「待機状態」となります。しかし、それに対する手当等の支給はいっさいありません。
水防って?
水害の発生を警戒したり、土のうなどで水があふれるのを防ぐことを、「みず」から「ふせぐ」と書いて「水防」と呼んでいます。
洪水時あるいは洪水のおそれがある時に、地域に住んでいる人々(住民)が中心となって、土のう積みなどの水防工法で川があふれるのを防いだり、注意を呼びかけたり、避難をしたりすることで、水害による人命や財産への被害を防止あるいは軽減することが「水防」の主な活動ですが、国や地方自治体も、気象や河川に関する情報や水防資器材(排水ポンプ車等)の提供などを通じて住民の活動を支援しています。
「水防」とは、こうした水害に立ち向かう自助・共助・公助をすべて含めた概念であると言うことができます。水害を未然に防止することを究極の目標としていますので、人目につきにくく、さらに効果がわかりにくいのですが、地域の安全のために重要な役割を担っているのです。
(国土交通省ホームページ「水防の基礎知識」より)
水防の呼び出しは通常の通勤じゃない
水防は「勤務時間外であっても迅速に対応すること」や「大雨、洪水、津波に関する注意報等が発表されたときは、指令を待つことなく、配備体制をとる」ことが求められているにもかかわらず、勤務場所に到着するまでの時間は「通勤時間」とされ、時間外勤務手当の対象とされていません。
呼び出し時点から時間外勤務手当を
水防に従事する職員が勤務時間外に呼び出し(発令)を受けて勤務場所に向かう時間は、日常的な「通勤時間」とは、大きく性質が異なります。
私たち府職労は、まずは「水防は呼び出したときから時間外勤務手当を支給させる」ことを目標に都市整備部を中心に、水防に従事する職員署名の取り組みを進めます。
また、水防の仕事を府民にも知らせ、防災意識を高めつつ、そのための人や予算の確保、労働条件の整備を求めるための署名(オンライン署名)にも取り組みます。すべての職員のみなさんのご協力をよろしくお願いします。
オンライン署名はこちらから▼