筑後船小屋温泉 恋ぼたる
直ぐ近くでは日本有数の炭酸泉が湧き出ているが、こちらも負けず劣らず高濃度の炭酸を含む源泉をかけ流しにしている。湧出時には透明だが酸化すると黄土色になるため濃い濁り湯となっていて、気泡を目視することこそ難しいが、浸かると炭酸が弾ける刺激が明確に感じられ至って気持ち好い。浴槽や浴室の床など湯が流れる部分は悉く石灰華で覆い尽くされ、中でも露天風呂の上段の浴槽への階段は「析出物のウエディングケーキ」と表現されることがあるようだが、言い得て妙。湧出温度が低いが過度に加温しないのは湯の特性への理解と見受けられて嬉しい。
※温泉情報
①入浴施設・〇九四二(五二)八八六六
②福岡県筑後市大字尾島二九八―二(JR九州新幹線筑後船小屋駅から徒歩十五分)
③七百円
④低張性―中性―低温泉・マグネシウム・ナトリウム・カルシウム―炭酸水素塩泉、神経痛・筋肉痛など
公式サイト http://koibotaru.jp/
(島田祐輔)