【新連載】My Story ~私と労働組合①~ 
あきらめずに 一緒に声をあげていきたい
青年部書記長 越智 太一(書記局支部)

「お前はわがままな人間だ」

 私はもともと労働組合のない民間企業で働いていました。朝早く家を出てぎゅうぎゅう詰めの電車に乗って出勤し、帰りはガラガラの電車に揺られ、誰も歩いていない夜道を歩いて帰る毎日でした。

 仕事にやりがいは感じていましたが、朝晩のサービス残業に加え、突然の給料「改定」で給料が減らされて、きっとまわりのみんなも「こんなのおかしい」と感じているはずだと思い、働く環境が少しでも良くなればと、勇気を出して上司に意見を言いました。

 上司から返ってきた言葉は「お前はわがままな人間だ。社会人やねんから…」というものでした。間違ったことは言っていないと自分に言い聞かせていましたが、自分一人だけがおかしいような社内の空気や沈黙に孤独を感じていました。

 「もし、いっしょに声をあげてくれる人がいたら」「おかしいよねと共感してくれる人がいたら」と思ったことを今でも覚えています。

 「ブラック企業」だからと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、当時の私には何の知識もなく、これが当たり前だと言い聞かせて、黙って働くしかないのかと一人で悩んでいました。お世話になった得意先の人たちや一緒に働いてきた同僚たちを裏切るような気持ちになり、とてもつらかったのですが、もう無理だと思い、退職という選択肢を選ぶしか方法が見つかりませんでした。

孤独な気持ちを抱える人に寄り添いたい

 当時の私は、労働組合のことは全く知らず、知ろうともしておらず、自分には関係のないものだと思っていました。

 労働組合に加入して、今ある権利や労働条件は自動的に作られたものではなく、働く人たちが声をあげてきたからこそ作られたものであることを知りました。声をあげ続けているからこそ守られていて、声をあげなければ悪くなるものだということを知ることができました。

 みなさんも「公務員だから」とか「緊急時だから仕方ない」と自分に言い聞かせたり、疑問に思っても何も言わずに我慢したりしていませんか?

 もちろん緊急時に対応しなければならないことはたくさんあると思います。しかし、日頃から感じている疑問や不満は声を上げなければ変わりませんし、悪くなる一方です。

 労働組合が「ある」のと「ない」のでは全く違います。声を上げる方法すらなく、孤独な気持ちを抱えたまま、悩んであきらめてしまう人たちの気持ちに寄り添い一緒に声をあげて変えていきたいと思って日々活動しています。

 職場を超えてたくさんの仲間とのつながりもできました。大阪府や府立病院、研究所で働くみなさんが安心して働き続けられるように我慢せずに一緒に声をあげましょう。

 

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