保健所への応援業務を経験して
このままでは保健所は崩壊する
府職労青年部 石野 翔哉(教委支部)

なやむ男性

業務量の多さに驚き

9月中旬から9月末までの2週間、四條畷保健所で応援業務に就きました。コロナ陽性者に対してのハーシス入力やパルスオキシメーターの送付などの業務と聞いていましたが、陽性者数が減少してきたこともあり、コロナに関する事務処理が中心の業務でした。

まず驚いたのは、陽性者1人に対してさまざまな書類を発行し、郵送しなければならないことでした。陽性者が多ければ多いほど事務作業は膨れていき、その業務量は相当な多さでした。事務処理を担う職員は2人(そのうち1人は放射線技師)しかおらず、明らかに人員不足だと感じました。

私が行っていた業務は、第5波での陽性者に対しての書類作成でした。日々陽性者が発生するもとで、既に陽性者の方の自宅療養や就業制限の解除通知を送らなければならないので、2週間の応援期間中の大半の時間(残業時間も含めて)はその業務をしていましたが、全体の半分が終わったかどうかという状況だったのが心残りです。

明らかに人員不足 今すぐ増員すべき

決して、一人ひとりの作業効率が悪いのではありません。むしろ、いつも遅くまで残って業務をしている状況でした。それでも効率が上がらないのは、先ほども伝えたどおり、陽性者1人に対しての郵送書類が多すぎるのと、人員不足だからです。郵送書類に関しては、国が定めている関係もあり、すぐに改善することは難しいのかもしれませんが、人員不足については、すぐにでも改善できる部分であり、今すぐ増員すべきだと思いました。

昨年は、コロナが流行して間もなかったため、すぐに対応できなかったのは理解できますが、現在は1年半以上が経ち、第5波が来ることも予測されていたので、対応策を考えるには十分な時間があったと思います。このままの状況が続いたり、第6波が来たりすれば、保健所は確実に崩壊します。実際に保健師や職員の方たちは、もう限界状態にあると感じました。人員不足の解消は、いま最も取り組むべき問題の1つです。

不測の事態に対応できる保健所強化を

陽性者が減少している今だからこそ、人員増加をはじめ体制の強化を図り、今後も不測の事態が発生しても対応できるように保健所を強化するべきです。そして、緊急の対応についても、派遣労働者を大量に雇うのではなく、府庁内のシステムや事務作業に慣れている私たち府庁職員が応援に行くべきだと思います。大阪府一丸となってコロナに立ち向かうのであれば、仲間である保健所の職員をなぜ助けないのかさっぱりわかりません。今すぐにでも人員増をしてほしいです。そして、最低でも今の応援体制を延長し続けないと保健所は崩壊してしまうと思う2週間の応援業務でした。

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