府職労 第101回定期大会 No Union No Life 声をあげることで変えられる! 「仕方ない」から「あきらめない」へ

今こそ労働組合の力が必要なとき! 仲間を増やして住民のために働き続けられる職場を

12月16日、府職労は「No Union No Life 声をあげることで変えられる! 『仕方ない』から『あきらめない』へ」をスローガンに、マイドームおおさかで第101回定期大会を開催しました。

昨年に続き、検温、消毒、座席間の十分な距離、会場の換気など、万全のコロナ対策も行いながらの開催となりました。

大会は小松委員長のあいさつの後、小山議長(福祉支部)を選出し、動画で各議案が提案されました。

討論には10人が参加し、4人から文書発言がありました。また、一定の間隔をあけながら4人グループでのグループワークも行い、自己紹介を行った後、①いま職場で一番困難と感じていること、解決(改善)したいと思っていること、②なぜ、労働組合が大切だと思うかの2つのテーマで話し合いました。

すべての議案を全会一致で可決し、向こう1年間の取り組み方針をみんなで確認し、グループごとに大会の振り返りをして閉会しました。

 

討論(各支部からの発言)

組合員の一人として声をあげたい

明正 彩那さん(はびきの医療センター支部)

 

今年入職し、看護師として働いている。コロナ禍で学生実習も不十分なまま、入職時は不安でいっぱいだった。小児科病棟に配属され、コロナ患者受入れによる病棟閉鎖の影響もあり、生後数週間~90歳代までの患者が入院している。終末期を迎えた患者もいた。 多種多様な疾患の患者対応で覚えることも多く、毎日業務に忙殺され、くたくたの毎日だった。このまま働き続けられるのかと毎日思っていた。そんなとき、職場の先輩に勧められ労働組合に加入した。組合って何なのかわからなかったが、少しずつ理解できた。後輩たちのためにも一人の組合員として声をあげたいと思う。

 

病院を支える非常勤職員の待遇改善を

遠山 公美さん(総合医療センター支部)

 

病院職員は医師、看護師、看護助手、事務、医療技術者など多くの非常勤職員に支えられている。看護助手は不可欠の存在なのに常勤雇用しない。昇給もなく、数年で退職する人も多く常に不足状態に。そして病院は不足分を安易に「派遣」で補充している。病院が人を育成し雇用する責任がある。コロナ第6波に備え1病棟を閉鎖している。 これは看護師不足のため。閉鎖中であっても救急患者は次々受入れ、手術や検査の件数は減っていない。全ての職員が忙しく、しんどくても休めない状態。毎月のように退職者がいる。全ての病院職員が安心して働けるよう頑張りたい。

 

IRやカジノより、住民のために必要な施策を

谷 優さん(土建支部)

 

コロナ対策により、健康医療部や保健所をはじめ、一部の職場で過重労働が強いられているにもかかわらず、今でもIR誘致や万博のために人員を割いているが、この先もさらに多くの職員が必要になることが目に見えている。11月に万博協力室への異動もあったが、職場からベテラン職員が抜かれた後に補充がない。どの職場でも同じことが起きているはず。 コロナ対策の応援等もある中で、そのような状況では各職場への負担は大きくなるばかり。カジノ誘致をやめて、適正な人員配置をして、より良い住民サービスにつなげることが必要だ。

 

非常勤職員の声を聞き待遇改善を

西野 健造さん(総務農林支部)

 

「非常勤職員アンケート」は非常勤職員のリアルな声を聞く大切な機会になった。組合員が「自分の職場で雇用の不平等があることに気づいた」と感想を述べていて、組合員の相互理解に結びつく取り組みができたと感じている。「誰もが人間らしく働き暮らせる社会」をめざし、非常勤職員の声を集め要求することは労働組合にしかできない。職場の広範な声を集め、みんなの力の結集をめざしたい。

 

仕事と家庭の両立できる職場を

前田 治敏さん(福祉支部)

 

職場が多忙化しているうえ、コロナ禍もあり、職場集会ができず、交流の場が持てないなどの困難があった。できることは、感染予防対策しながら取り組もうと議論し、毎月の定例会議は継続して実施し、月1回のニュース発行も継続した。支部ニュース配付を手伝ってくれる組合員を広げる努力もしてきた。職場集会ができないので要求アンケートにも取り組んだ。福祉職場は多忙化する一方だが、仕事と家庭を両立し、働き続けられる職場づくりをめざし、地道に取り組みを進めたい。

 

住民の暮らしと命を守るために必要な職員増を

不死原 正さん(土木現場支部)

 

保健所をはじめ医療従事者や職員が過労死ラインを超えても働き続けているのは「住民のために仕事がしたい」という思いがあるから。土木の職場でも今の職員数では、災害時に住民の命と暮らしを守りきれるか不安でしかない。阪神・淡路大震災を経験している。当時、宝塚市に応援に行ったが、職員は自分の仕事もしながら震災チームの仕事もこなしていた。職員基本条例が作られ、職員増は難しい状況にあるが、少しでも住民が安心して過ごせるように要求していきたい。

 

非常勤職員の雇用制度改善を実現

吉光真人さん(大阪健康安全基盤研究所職員労働組合)

 

大安研労組では、非常勤職員の継続雇用を勝ち取った。非常勤職員の業務は専門性が高く、同じ職員が継続して雇用されることが重要。しかし、独立行政法人化に継続雇用が難しくなったため、法人当局と交渉を開始した。初めは解決の糸口が見えなかったが、粘り強く交渉を継続した結果、一部の非常勤職員に対する無期雇用制度の導入を勝ち取った。その他の職員についても継続雇用の道が拓けた。粘り強く運動を続けたい。

 

平和憲法を守り、すべての人が大切にされる政治と社会の実現を

山﨑 峰人さん(府税支部)

 

総選挙では憲法を変えようとする政党の議席が、改憲発議に必要な3分の2を超える結果となった。大阪では、マスコミ主導の「維新旋風」が吹き荒れたが、小選挙区制度の下で6割もの民意が議席に反映していない。平和や公衆衛生、基本的人権をはじめとする国民を守るための国の責務を捨て去り、戦争で他国の人を傷つけてでも大企業が最大限儲かる仕組みを作ることが改憲勢力の真の狙い。憲法を守り、平和の下で、健康に働き普通に暮らせる社会の実現のために、全力を挙げたい。

 

過労死ライン超えの労働環境改善をめざす

茨木 智志さん(健康医療・保健所支部)

 

6万4044人のオンライン署名等の運動で各保健所1人の保健師、検査技師3人、健康医療部で129人の増員を勝ち取った。この間の運動へのご協力に加え、各部局のみなさんも多忙な中、職員の応援等にもご協力いただき感謝している。次々と感染爆発が起こり、波の山は毎回大きくなり、時間外勤務100時間超の職員が続出した。私もこの1年で800時間を超えた。先日、大阪労働局に要請し、記者会見も行った。公務員は基本的に労基法の適用外とされているが、保健所は労基法36条による協定の対象職場。過労死ライン超えの状態が2年近く続き、職員からは多くの悲痛な声が届いている。この状況を改善すべく引き続き取り組む。

 

少数職種でも休暇が取得できる体制を

橋田 直さん(国際がんセンター支部)

 

リハビリテーション科は少ない人数で対応している。私の職種である言語聴覚士は病院に2人しかいない。休暇を取ると残った一人の負担が大きくなるだけでなく、患者さんにリハビリを提供することができなくなることにもなる。2022年4月から夏期休暇が年休に変更され、25日付与されることとなるが「年休5日取得義務達成のため」ではなく、連続した休暇の取得をはじめ、希望するときに休めるよう年休取得の促進をめざして取り組みを進めていく。

 

文書発言

住民のための研究業務の必要性求める

山本 勝彦さん(環境農林水産総合研究所職員労働組合)

 

環農水研労組のねばり強い取り組みによって、人事評価結果給与反映で昇給への反映と論文数や外部資金獲得の「ノルマ」を撤廃させることができた。独立行政法人化後、10年が経過しようとするもと、府直営時代を経験していない職員が増えている。自治体労働者としての意識が希薄になってくる恐れがある。公設試験研究機関としての役割、住民本位の研究業務の必要性を求める府職労環農水研労組の役割は大きくなっている。

 

図書館、文化財行政のあるべき姿を訴え

峰松 泰さん(教委支部)

 

人員削減の影響もあり、どの職場も多忙化し、時間をとって話すことも難しいという状況がある。もっと組合員のいろんな思いを聞いていく活動が重要になっている。教委支部は、ことあるごとに図書館や文化財行政のあるべき姿を訴え、その仕事に従事する専門職の必要性を追求し、毎年採用試験も実施させている。

 

中小企業が利用しやすい研究所に

渡辺 義人さん(産業技術総合研究所職員労働組合)

 

府市統合の一環として、2017年4月に旧大阪市立工業研究所と統合して大阪産業技術研究所となった。今年度は5年目となり、職員の給与体系が法人全体で統一され、勤務条件が統一されつつある。引き続き、職員にとって働きやすい職場環境をめざして活動する。府内はもとより近隣の府県の中小企業支援を担う役割は変化していない。府内の中小企業にとって利用しやすい研究所をめざす。

 

孤独感を持つ青年の課題解決した

黒木 海任さん(青年部)

 

今年度は本来業務と協力金業務を同時並行で進めなければならず、夜遅くに職場を出る日々が続いている。組合活動にも参加できず、労働組合の存在が薄く感じて孤独感があった。コロナ対応では事業主への支援を続けてきたが、職場は疲弊しきっている。職員が少なく、残業や土日出勤して作業しなければならず、私の職場だけではなく、コロナ対応業務をしている職場はどこも疲弊していると思う。職員増は当然必要だと思うが、同時に孤独を感じながら過ごす青年の課題を解決したい。コロナ対応業務で異常な働き方をする職員が声をあげられずに困っていることが可視化され、改善されるきっかけになってほしい。

 

参加者の声(グルーブワークの「振り返り」で出された声)

  • 来る前はグループワークと発言も不安だったけど来て楽しかった。普段関わらない職場の人たちの話を聞けて勉強になった。
  • 「組合費を払っているだけ」という声もあるけど、参加することで他の支部の運動や成果をあげていることも知れたし、府職労が何をしているのか分かった。取り組みやイベントに参加することが大事と学んだ。誰かを誘ってみたい。
  • 他の職場の人のリアルな声が聞けて良かった。
  • 時間は短くても中身が濃くてコンパクトにまとめることができるんだと学んだ。保健師さんの話は聞いていたのでなんとなく知っていたが、こんなに大変な状況だったんだと聞くことができて実感もわいた。
  • 他の職場の方の実態を聞ける貴重な機会だった。
  • 知らない職場の人の声を聞けるのがとても良い。みんな府民のために良い仕事をしたいと思っている。そこに連帯感を感じられてうれしい。同じ仲間がいるんだと思える。
  • グループワークでリアルな声が聞けて良かった。大変勉強になり良い刺激になった。
  • 他職場の人と交流することができ、発言が聞けて良かった。また頑張ろうと思えた。
  • みなさんの発言が良く、学ばせていただいた。
  • 組合のことがよくわかっていない私が来て良かったのかと思った。でも発言を聞いて他の職場の状況がよく分かった。
  • いろんな職種の人とグループワークできて刺激を受ける機会になった。きちんと組合の成果を伝え、広げたい。
  • 話を聞くばかりでなく、話せるのがよかった。
  • 初めて参加しましたが勉強になった。情報交換の場にもなった。
  • 半日だったが報告等も分かりやすくまとめられており良かった。コンパクトだったが、盛りだくさんで良かった。
  • 今の府政の問題はとにかく人員不足に尽きる。
  • みんなの意見を聞いてあらためてがんばろうと思えた。
  • 参加して良かったと思える大会でした。
ページトップへ