パンチ島田のさすらい放湯記

盤石温泉 盤石の湯

道南の名湯として知られる銀婚湯の少し手前で林道に入り、砂利道を走って辿り着く個人所有の温泉。自らが楽しむために掘り当て、厚意で一般に開放してくれているというから有難い。手造りの小屋には石を積んで隙間を埋めた浴槽が一つ。二人で浸かれる程度の大きさで、析出物で覆われ、小屋の裏にある泉源から塩ビ管で引き込む湯が溢れる。適温で、僅かな塩分と金気臭があり、気泡も多く、小さな黒い湯の花が舞う。何でも銀婚湯と同じ泉質とか。常連のものと思しき用具が置かれているが、この手の施設にしては管理が行き届いていて、内側から施錠する鍵もある。なお、以前は「盤石山荘」だった正面の看板は、現在は「盤石の湯」となっている。

※温泉情報

①入浴施設・連絡手段なし

②北海道二海郡八雲町上の湯(JR函館本線落部駅からタクシーで十五分)

③無料(寸志)

④データなし

公式サイトはありません

(島田祐輔)

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