ママ・パパCafe vol.3を開催
みんなで話そう!子育て、仕事あれこれ

SRHRは人権!もっとたくさんの人に聞いてほしい

10月29日(土)、今回はプチスタディコーナーを設け、「SRHR~性と生殖に関する健康と権利ってなぁに?」について、講師を招きオンラインで開催しました。講師のキム・ハリムさんは、NPO法人ピルコンで「人生をデザインするために性を学ぼう」をコンセプトに、科学的に正確な性の知識と人権尊重に基づく情報発信により、若者と共に、これからの世代が自分らしく生き、豊かな人間関係を築ける社会の実現を目指して活動しています。

講義の初めに「人権ってなんですか?」と参加者に投げかけられると、「人として与えられたもの」「大切にされるための権利」など、突然の質問に少し戸惑いながら答える方もいました。キムさんからは「人権とは人間が人間らしく生きるためにある権利」で、SRHRも「性や子どもを産むこと全てにおいて、単に病気がないだけでなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、自分の身体に関することを自分自身で決められる権利」として様々な国際機関で認められている「人権」であると紹介がありました。

そもそも「SRHR」とは、Sexual(セクシャル) and Reproductive(リプロダクティブ) Health(ヘルス) and Rights(ライツ)の略です。子どもを産むか産まないか、いつ、何人産むか、「生殖」に関するすべてのことを自分で決められ、そのために必要な情報やサービスを得られることを掲げています。この概念を広めるためには、「子どもの性教育が不可欠」だと強調されました。また、性はグラデーションで出会う人やシチュエーションによってゆらぐものという新しい認識も得ることができました。しかし、日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中116位と世界的に低く、日本が取り組むべき課題が多いことも指摘しました。そんな中でも、5人に1人が生理貧困である問題を当事者だけの問題にしたり、タブー視せず、声をあげる運動が広がっていることも紹介されました。

参加者からは、「性教育は小学校以来なかったし、性のあり方について知ることができてよかった」「参加してよかった。もっとたくさんの人に聞いてほしい」などの感想もよせられました。

相談できる仲間がいると改めて感じた

後半のなんでも交流では、生後10カ月の赤ちゃんを育児中のママとパパが参加してくれました。先輩パパはどんな育児をしているのか教えてほしい。子どもの発達が心配など質問や相談がだされ、先輩ママやパパからの実体験などを話題に交流をしました。全体で16名の参加でした。

参加したパパさんからの感想

他の方の体験を聞くことで、同じ思いをされたんだなと安心したり、そんな方法もあったのかと別の視点でも考えることができました。また、夫婦で参加することで直接言えないことも相談を通じて言えたり、こんな風に思っていたのかと妻の気持ちも知ることができました。今回参加してみて、自分達には相談できる仲間がいるんだなと改めて感じました。何かと抱え込みがちな子育てですが、参加して得たことを子育てにいかしていきたいですし、同じように不安を感じている人がいたら助けになりたいと思いました。次回も楽しみにしています!ありがとうございました!

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